対馬アートファンタジア2015 (長崎県対馬市)
対馬アートファンタジア2015 (長崎県対馬市)
「島なるもの」 (左下) 「島なるもの」 (中央上) 「島なるもの」 (右下)
樺 紙、インク 樺
島というものについて、石で考えた作品。対馬の石達が経てきた時間を想像し、積み上げる。積まれたものには必ず接点が生まれ、バランスを保つ為の強い軸を生む。
「海を照らす」 (左上) 「海を照らす」 (左下) 「界を結ぶ」 (右上) 「界を結ぶ」 (右下)
紙、インク 桂 紙、インク 桂
「海を照らす」 (部分) 「界を結ぶ」 (部分)
(海を照らす)
作品は、15 世紀に朝鮮王朝で作られた「海東諸国紀」に登場する対馬の地図と対馬を代表する植物ヒトツバタゴの花びらのイメージを重ね合わせて作られた島。この花は日本では絶滅危惧種に指定されているが対馬に国内最大の自生地区を持ち、初夏に海一面を白く染めることから別名「ウミテラシ」と呼ばれる。循環する時間の中で、大陸との境に静かに咲き続ける島。
(界を結ぶ)
自然と人間、過去と現在、信仰の場と人の住む場、国境。
対馬は様々な線を引き、結界を持つ。石は海が形成してきた島そのものを現し、木彫
は対馬が生む不可視な境界線。